スキップしてメイン コンテンツに移動

04A,制作の方針〈執筆〉


 私が「リスカ塔」として活動したのは高校一年の頃だった。その頃にようやく親から、携帯電話を持つことを許された。きょうだいが居たから、持続的な出費は可能な限り抑えたかったのが両親の本音かもしれない。

 当時、高校から離れ離れだった、幼少からの腐れ縁の親友(以下、オウマ)がインターネットの掲示板で小説を書き始めたことを教えてくれた。私たちが高校生になってから再び関わるようになったのは、私が彼の家を無断で訪ねたのがきっかけだ。

 エヴァンゲリオンに始まる「セカイ系」が涼宮ハルヒから次第に下火となり、その頃はらきすたやけいおんみたいな「日常系」が全盛期だった。オウマもそういう日常系にちなんだ作品を書いていた。

 やつとは連絡先を交換したが、互いに時間が合わなくて、ほとんど連絡を取り合わなかった。途中でケータイのメールアドレスが変わったこともあり、半ばこちらから関わりをやめてしまった節がある(我ながら記憶が不鮮明だ)。

 在学中、私はそれほど積極的に制作をしなかった。小説の書き方を勉強していたが、なかなか小説は書かなかった。

〈小説を書いてみる〉
・短編、中編、長編はそれぞれ何編か書いた。
・2019年からカクヨムに登録した。
・未完の長編「無音少女」を完結させた。
・新作「人称代名詞シリーズ」をひとまず書いた。
・オリジナルキャラクターの作成中。

 2022年現在、オリジナルキャラクターは三作目「斎藤A」が残っていて、まだ後続の候補キャラが居る。しかし、この「斎藤A」の完結を契機に執筆の頻度を落とそうと思う。

 社会人になって、大人として生きるべき環境に適応できない自分が、いかに無力であるかを思い知らされていく中で、創作の実力もお粗末なできであることを感じなかった日はない。

 数少ない特技が、じつは一般的な人たちの水準にすら達していなかった。

 現に、今だって何を書いても無駄に思えている。

〈やるべきこと(執筆)〉
・カクヨムで公開する小説を都度、「減らす」。
・完結済み自作小説の推敲を段階的に施す。
・過去作品を小説投稿サイトからホームページ内に移す。
・不要で残しておく意味のなさそうな作品は削除する。
 新しい小説を書いていきたい反面、小説を書いても何にもならないことも事実だった。生活のためのお金になるわけでも、先々で使える能力が備わるわけでもない。膨大な時間と視力が失われていくだけだった。

 そこで、制作は必要最低限に収めたいと考えるようになった。娯楽を前提とした創作は、私向きではない。自他共に読んだ者へ、役に立つ何かを与える、そんな制作でないなら個人的には何を書いても無意味だ。

 私は、単に自分をだれかに認めさせたいわけではなく、純粋に自分の満足のいく力を行使できる状況に居続けたい。

 自作小説が出版物として認められたとしても、同じ作業を淡々と繰り返すだけの作家になったら終わりだと思っている。だから、私は「満足のいく力」を見つけるため、制作に一つの区切りが着いたら、あえて執筆から離れるつもりでいる。

 継続は力だと思って、何事も繰り返せば鍛えられるのも否定しない。

 だが、これは制作に至ってのみ、微妙に違う。表現とは、常に流動的な変革が求められる。日常と化した制作からの脱却。それが私の今後を左右するものだと確信している。